難関の教養試験を突破したら、とりあえずホッと一息。
なんて言ってられませんよね。
次は面接試験です。
面接の相手は毎年何十人も面接しているプロなので、付け焼き刃の回答ではすぐに見破られてしまいます。
実際の面接ではツメが甘いところはガンガン深掘りされますので、一つ一つの回答の根拠をしっかりと考えておきましょう。
また、公務員試験の面接は、人事院の「評定表」というチェックシートを元に行われます。
「現職採点官が教える!合格面接術」という本に評定表のサンプルが載っていたので、気になる人は立ち読みでもして確認してみてください。
以下、私が福岡市の社会人経験者採用を受験した時の、面接試験の様子になります。
募集区分は行政です。
面接練習のやり方
ちなみに私の場合は面接試験が会社の昇級試験の時期と重なったので、面接練習は会社で出来ました。頭で考えていることを実際に人に向かって説明するのは、ぶっつけ本番では絶対無理です。
人に説明する練習は、慣れるまで何度もやっておいた方が良いです。
近くに練習相手がいない人は、ハローワークやジョブカフェに行けば、無料で面接練習をしてくれるみたいです。
面接当日の様子
自治体や年度によっても違いはあると思いますが、私が受験した福岡市の面接は以下のような感じでした。待合室の戦い
待合室では同じ時間帯の受験者と顔を合わせることになるのですが、初対面かつライバル同士なのでとても気まずいです。グループディスカッションの場合、ここで軽く自己紹介などを行ってアイスブレイクを狙うなどのテクニックがありますが、福岡市の面接は個人面接だったので、基本的に誰も喋りませんでした。
本番まで全く喋らずにいると、声が上手く出せなくなるかもしれません。
第一印象はとても大切ですので本番数分前になったら受付の職員さんにトイレの場所を聞くなどして、声を出す準備をしておくのをオススメします。
一次面接
一次は人事委員会事務局任用課の職員さんによる面接になります。履歴書と職務経歴書をベースに進めます。
面接の雰囲気自体は終始和やかで、笑いもそこそこ出るような感じでした。
聞かれた内容は以下のような事でした。
面接官は3人で、真ん中に一番キャリアありそうな年配の人がいて、両サイドは男女の若手職員でした。
上に書いたような内容について、言葉を変えて何度も同じ事を聞かれます。
本心を試されている気がしたので、回答に矛盾がないように気をつけました。
また、自信が無いと見抜かれたり、答えが具体的じゃないと、ガンガン攻めてきます。
私は興味のある仕事として「福祉」と履歴書に書いていたのですが、根拠が甘いと見抜かれたのか、かなり突っ込んで聞かれました。
実際「福祉」と書いた理由は、大事そうだしなんとなく印象が良さそうだから、というような薄っぺらい感じだったので、かなり焦りました。
履歴書や業務経歴書に書いた内容は、全て根拠を持って答えられるようにしておく必要があります。
二次面接
二次面接は、圧迫とまではいかないですが、ピリリと緊張感がある感じでした。面接官は4人、書記2人と多人数に囲まれて質問攻めにされます。
面接官のうち1人は一次面接の時に真ん中にいた人で、後の3人はたぶんどこかの部署の偉い人って雰囲気でした。
聞かれた内容は以下の通りです。
など。
4人の面接官がそれぞれ順番に質問してくるのですが、同じ質問をされる事が何度もありました。
特に人間関係については、かなりしつこく質問されました。
役所はさまざまな人が出入りしますので、やはり人間関係は苦労するのかなぁという印象です。
2度聞かれることは、それだけ大事なことなんだろうと思います。
面接官のうちの1人がIT関連にやたら詳しくて、たぶん情報システム部門の管理職かなぁという感じでした。
私は現職がSEなので、この人に気に入られないといけないと思い、これまでの経験や持ってる技術を一生懸命説明しました。
しかし、それが裏目に出た感じがします。
一通り質問が終わった後に、その人から以下のようなアドバイスを頂きました。
事実上の落第宣告みたいなもんでしたが、仰る通りですね。
私の受け答えには行政としての視点が抜け落ちていました。
まとめ
民間企業経験者ということで、これまでの経験をどう活かすかをアピールすると思いますが、忘れてはいけないのは行政としての視点を踏まえる必要があるということです。行政の一番の目的は、「長期的な視点で持続可能な開発を行い市民の生活をより豊かにする」ということです。
民間企業のノリで効率や利益の話をすると、私のように失敗する可能性があるので注意してください。
以上
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