独学で地方公務員の社会人採用試験を受験。働きながら合格は可能か。

独学で地方公務員の社会人採用試験を受験。働きながら合格は可能か。
私が初めて公務員試験を受けたのは2016年です。
その時は、福岡県福岡市久留米市行政(民間企業等経験者枠)を独学で受験して、全て不合格でした。

もともと一発合格はないだろうと思っていたんですよ。(負け惜しみ)

しかし、福岡市は最終面接まで進めたんです!

独学でもあと一歩のところまで行けたという経験は、大きな自信になりました。
次の受験にも役立つと思い、備忘録として記録していこうと思います。

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独学でも大丈夫?

  • 独学のデメリットは比較相手がいないこと
  • 実は独学の受験者の方が多い
私が一番不安だったのは「今勉強している内容は実際の試験内容と合っているのか」ということです。

独学は孤独との闘いです。

身近に質問できる存在がいないので、テキストを選ぶにしても、初級の問題集で良いのか、上級の問題集を買うべきかなど、かなり迷いました。

また、毎日の勉強時間を確保するために意志の強さも必要です。

独学は「時間を自由に使える」「費用が安く済む」などのメリットはありますが、やはり難易度は高いと言わざるを得ません。

しかし、実は受験者全体の7割以上が独学だそうです。

私も独学ですが、これまでの受験で全く歯が立たなかったということはありませんので、独学でも合格は可能だと感じています。


社会人経験者採用の参考書について

  • 社会人経験者採用試験「専用」の問題集は無い
  • 地方公務員の行政なら初級程度(高卒程度)の難易度
  • 専門試験の出題は無い
公務員試験の参考書はかなりの種類があるので、初見ではどれを選ぶのが正解なのか分からないと思います。

中途採用試験専用の問題集は基本的に無いです。

私は「上級の問題集をやっていれば初級の問題もカバーできそう」という理由で、最初のテキストに地方上級の問題集を選びましたが、内容の難しさに愕然としました。

素直に初級の問題集から始めるのをお勧めします。

社会人経験者採用の教養試験は、大卒程度(地方上級)より易しい問題が出ます。
私が受験した自治体は初級(高卒程度)のテキストで全く問題ありませんでした。

初級とは言っても範囲は広いですし、結構難しいですけどね。

実際に試験を受けてみれば一発でわかりますので、「今年は情報収集のための受験と割り切る」という作戦もアリだと思います。


勉強方法

  • 教養試験は過去問を暗記する
  • 論文は短文をたくさん書く
  • 面接は慣れ
私の場合は1日平均2時間程度の勉強時間を作っています。

初級の勉強時間の目安が500時間~1000時間程度らしいので、1年前から勉強してやっとギリギリ合格ラインといった感じですね。

働きながら勉強時間を確保するのは難しいですので、長めのスケジュール感で準備を始めましょう。

一般教養対策

参考書の暗記に時間をかけるよりも、問題集をたくさんやった方が効率が良いです。

いくつかの自治体の試験を受けてみるとわかりますが、どこも似た問題が出ます。

過去問の使い回しも多いので、過去問を丸ごと覚えてしまったほうが効率的です。

小論文対策

論文試験は短い時間の中で、「施策」「問題点」「解決方法」「まとめ」を整理して書かなければなりません。

また、対策を忘れがちですが「漢字で書けるか」もかなり重要です。

ひらがなばかりの文章では、減点どころか文字数稼ぎと思われて読んでもらえないかもしれません。

論文試験の対策方法としては、とにかくたくさん文章を書くことが一番です。

たまに、「論文対策は模範解答を読んどけば大丈夫」とか言う人もいますが、私は駄目だと思います。
しっかりアウトプットしなければ身につきませんし、鉛筆を持つ握力も鍛えられません。
(握力が続かないと試験の後半に手が震えることになりますヨ。)

文章は書けば書くほど上達しますので、あれこれ考えずに書きまくりましょう。

ちなみに一回に書く文章は短くても構わないと思います。
私は通勤時間や意味のない会議の間などに、短い文章で要点をまとめる練習をしていました。

作成した短文に肉付けしたり繋ぎ合わせたりすることで、長文も簡単に作成できます。

面接対策

面接は「練習量」と「場慣れ」で差が出ます。
前職が営業や人事の人は有利かもしれませんね。

私は会社の人間に協力してもらって、面接の練習をしました。

周りに適当な人がいない場合は、面接だけ予備校に通うのもアリです。
ハローワークジョブカフェでも面接練習をしてくれるので、活用している人も多いらしいです。

私は前回、最終面接で不合格となりました。
面接で落ちると人間性を否定されたみたいで、かなり凹みます。
一次試験の苦労が台無しになりますので、面接もしっかり練習しておきましょう。


倍率について

地方公務員(行政)の社会人採用の倍率は相当高いです。

例えば福岡市の平成28年度の合格倍率は94.3倍でした。

狭き門なのは確かですが、ビビってはいけません。

ここで気休め情報を一つ。
福岡市の平成28年度の合格倍率は94.3倍です。
福岡県の平成28年度の合格倍率は111.0倍です。
久留米市の平成28年度の合格倍率は62.0倍です。

これら3つの一次試験日は、全て別々の日程で行われています。

何が言いたいかというと、福岡市を受験した人は福岡県も受験する可能性が高いですよね?

ということは、仮に3つの試験を全く同じ人が受けているとすると、どれかに合格する倍率は、28倍程度になります。(計算が間違っていたらすいません。)

まぁ気休めですが、実際のところ倍率100倍よりはマシな合格確率になると思います。


まとめ

社会人採用試験を受けてみて、独学でも合格のチャンスは十分にあると感じました。

しかし、働きながらでは勉強に時間をあまりかけられないのも現実です。

費用はかかりますが、やはり予備校や通信教育を利用した方が効率的かなぁとも思います。

いずれにせよ、合格ラインに達するまでにはかなりの学習時間が必要ですが、焦らず着実に頑張っていきましょう。

以上

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