カー用品店で聞いたタイヤチェーンの選び方。緊急時の備えには「布」タイプがおすすめ。

タイヤチェーン
3月下旬に草津温泉旅行を計画していたのですが、群馬県に住んでいる知人から注意を受けました。

草津は雪も降る、路面凍結もある、車ならスタッドレスタイヤかチェーンは必須!

とのこと。

私はどちらも持っていません。

雪道を走るなんて数年に一度あるかどうかなので、買うのは正直もったいないなぁという気持ちでした。

しかし万が一事故を起こしたら、せっかくの旅行が台無しになりますし、家族の安全を第一にと考え、準備しておくことにしました。

とりあえず旅行に間にあわせるためにタイヤチェーンを買うことにしたのですが、はじめて選ぶ素人なので、どれが良いかわかりません。

そこで、近所のカー用品店で選び方を教えてもらいました。

ちなみに私の車はHONDAフィットです。

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タイヤチェーンの基礎知識

まったくの初心者なので、まずは基礎的なことから。
  • チェーンは駆動輪に装着する
  • サイズはタイヤの側面に書いてあるので確認
  • チェーンには表と裏がある。
  • 雪道以外では必ず外す
  • 走行スピードは20~30キロ程度
  • 急のつく運転はしない(急ハンドル、急ブレーキ)
個人的には盲点だったのですが、雪道以外では必ず外す必要があるので、トンネル内は外さないといけないということです。

例えばトンネルが連続するような道だと、トンネルの手前でチェーンを外して、トンネルを抜けたらまた付けて…、というように、かなり面倒です。

私の基準の中で、着脱の簡単さはかなり重要な要素になりました。

タイヤチェーンの種類

一口にチェーンと言ってもいろいろあります。

大きく分けると「金属チェーン」と「非金属チェーン」があります。

金属タイプ

タイヤチェーンと聞いてまず想像するのが金属チェーンです。

金属のメリットとしては、
  • 雪でも凍結でも効果が高い
  • 耐久性が高い
  • トランクを圧迫しない
  • 長く使える
などです。

デメリットは、
  • 取り付けが難しい
  • 乗り心地が悪い
  • 音がうるさい
  • 重い
  • 手入れしないとサビる
  • 車体やホイールに傷がつく可能性がある
など。

安全性を重視するなら、金属チェーンでしょうか。

山道など勾配のある道なら、金属チェーンが一番効果があります。

物によってはジャッキアップが必要なので、慣れないと取り付けに手間取りそうですね。

また、乾いた路面を走るとチェーンが切れてしまうため、雪道を抜けたらすぐに取り外す必要があります。

効果が高い反面、慣れないうちは扱い辛さがネックですね。

非金属タイプ

最近ではポリウレタン製などの非金属チェーンが人気です。

メリットとしては、
  • 取り付けが簡単
  • 軽い
  • 振動が金属に比べて少ない
  • 走行音が静か
など、金属チェーンのデメリットだった「着脱の難しさ」・「乗り心地の悪さ」・「騒音の問題」を解消しつつ、走破性も十分なので、幅広いユーザーから人気なようです。

デメリットは、
  • 折りたたみが出来ない
  • ゴムが劣化する
  • 凍結には若干弱い
  • 価格が高め
などです。

結構な大きさなんですが折り畳みが出来ないので、トランクを圧迫してしまうところが一番の難点ですね。

布(オートソック)

オートソックという、ナイロン製のタイヤカバー。

布!?(゚ロ゚;)

こんなアイテムがあるなんてびっくりしました。
効果は意外と高いらしいです。

厳密にはチェーンではないのですが、アイスバーンではスタッドレスタイヤと同等のグリップを発揮するとか。

その効果が採用されて、メーカー純正品もあるほどです。

雪国では「スタッドレスタイヤとオートソックの組み合わせはむしろスタンダード」という話もありました。

チェーンと比べた場合のメリットは以下のような感じです。
  • 意外と高いグリップ力
  • 軽い
  • 装着が楽(被せるだけ)
  • 小さく折りたためる
  • 快適な乗り心地
  • 安価
  • クリアランス(タイヤと車体の隙間)が少ない車でも大丈夫

デメリットは以下のような感じでしょうか。
  • チェーン規制では認められない可能性がある
  • 付けたまま放置すると地面に張り付いて破れる
  • 長時間使用には向いていない
「高速道路のチェーン規制で使えないかもしれない」というのは、「通行可能かどうかを判断する係員次第」らしいです。

耐久性は気になるところですが、シーズン中に複数回使用しても問題なく、そのまま来シーズンも使用できそうとのこと。

商品の説明書きに「緊急時の脱出・安全な場所までの帰路を目的として開発された商品」と書かれていますので、長距離には向いていないようです。

スプレータイプ

スプレーがあるなんて初めて知りましたが、タイヤに吹きかけると一時的にグリップが高まるようです。

一本で20回程度使えますが、走っていると効果が薄れてくるため、長距離で使用する場合は数十キロごとに吹き付けが必要なようです。

そこそこ効果はあるようなので、急な降雪への備えならスプレーで十分かもしれません。

雪だけではなく雨でも使えそうですね。

店員さんもおすすめの布タイプを購入

私の条件としては、
  • 年に数回程度の使用
  • 着脱が楽
  • いつもトランクに積んでおきたい
といった感じです。

緊急時の備えとして常備しておくなら、「布タイプ」のオートソックが一番良さそうです。

非金属タイプのチェーンと迷ったのですが、非金属タイプはトランクに荷物が入らなくなってしまって、旅行に持っていくには大き過ぎました

店員さんもオートソックは常備しているとのことで、都内で積雪があった日に使用したところ、問題なく運転出来たそうです。

取り付けはタイヤに被せるだけなので5分もかからず、初めてでも扱いやすいので、おすすめ出来るとの事でした。

ということで、バイゼンフェルスというドイツメーカーのオートソックを購入しました。

まとめ

草津旅行では、3月にもかかわらず5月並みの陽気となり、オートソックの出番はありませんでした。

使わなかったんですけど、「トランクにオートソックがある」という安心感で、旅行を心から楽しむことが出来ました。

準備しておいて良かったなと思います。

2018年の1~3月は日本中が大雪に見舞われて、普段は雪の降らない地域に住んでいても、積雪への対策が必要だと思い知らされました。

布製オートソックをトランクに常備しておけば、突然の降雪にも安心です。

以上

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