2016年に、福岡県、福岡市、久留米市の地方公務員採用試験(民間企業等経験者枠)を受験しました。
結果は全部不合格!!
しかし次の受験の役にも立つかと思い、どんな問題が出たのか、面接では何を聞かれたのかなど、備忘録として記録しておきたいと思います。
きっかけ
きっかけはよくある事で、サラリーマンの哀しき定め、転勤です。現在の会社は転勤が多く、だいたい三年ぐらいで東京・大阪・福岡をローテーションしなければなりません。
家族は福岡で暮らしており、子どもが大きくなる前に落ち着きたいなぁと思っていました。
転勤なしで安定してて給料も良い職業といえば、公務員ですよね。
噂には聞いていましたが、地方公務員試験の倍率は相当高いです。
でも受け続ければいつかどっかにひっかかるだろう、という甘い考えで、受験してみることにしました。
勉強方法
とりあえずは独学で受験することにしました。勉強期間は約半年ほどで、時間は1日平均2時間程度です。
一般教養対策
初級レベルの問題集を購入。(社会人経験者枠は一般教養の難易度は低いと聞いていたので)
初級は高卒程度らしいですが。
うーむ、、、全然わかりません。
憲法とか外国の地理とか、こんなの習ったっけ?って問題ばかり。
初めはちんぷんかんぷんでしたが、同じ問題集を何度も繰り返しているうちに、だいぶ解けるようにはなりました。
しかし本当に初級レベルで良いのかな?という疑問があって、一応大卒レベルの問題集も買ってみましたが、大卒レベルはまったくの別モノ。
試験がこのレベルだったら正直無理です。
この時点では震えていましたが、実際は初級レベルで問題ありませんでした。
使用した問題集は、喜治塾の「無敵の地方公務員 初級過去問クリア問題集」です。
とにかく過去問の数をこなすことを重要視しました。
解説も詳しく書いてあり、本当によく出るものが載っていたので、良い問題集だと思います。
この本を5周くらいしました。
基本を押さえた上で時間に余裕があるなら、更にいろいろなバリエーションの問題をやると良いです。
とにかく試験範囲が広いので、参考書を暗記するのは効率が悪いです。
いくつかの市町村を受けてみるとわかりますが、どこもだいたい似た問題が出ますし、ほとんど過去問の使い回しです。
なので参考書や高校の教科書を覚えるよりも、問題自体をそのまま覚えてしまったほうが効率的でしょう。
とにかく問題数をやり込みたい場合は、「地方初級教養試験過去問350」が良いです。
解説があまり詳しく載っていないのが難点ですが、ネットで調べればすぐわかりますし、問題数が圧倒的なのでほとんど問題パターンを網羅できます。
論文対策
論文は、とにかく書くこと。「子どもニュース」とか「持論公論」を読んで、自分なりに問題点と対策をまとめる練習をやりました。
平日はまとまった時間が作れなかったので、通勤時間とか休憩時間に箇条書きで要点をまとめる練習。
で、時間があるときに肉付けしていきました。
考えを論理的に文章にまとめるって、普段から訓練してないとなかなか出来ないですよ。
これはとにかく、練習あるのみ。
私のように論文が苦手な人は、初めから長文を書こうと思って書き始めるとすぐに発狂します。
まずは短い文章をたくさん書き溜めて、文章を書く練習から始めると良いと思います。
書き溜めた短い文章を繋げ合わせれば、長文は簡単に書けるようになります。
論文対策に使用した問題集は、山下純一さんの「論文試験の秘伝」です。
問われていることは何なのか、限られた試験時間の中でどのような道筋を立ててまとめていくのかなど、例題と模範解答付きで詳しく書かれています。
生徒の疑問に山下先生がヒントを出す形で会話形式でまとめてあり、とても読み進め易く、内容がスッと腹落ちします。
本の例題を元に自分なりに論文を書いてみて模範解答と比較して自己採点したり、過去問の論文を考える際にも、あぁこんなテーマあったなぁと思い出してこの本を読み返したりと、けっこう使えました。
個人的な感想ですが・・・
ところどころ、ちょっと強引かなぁというまとめ方があったり、IT関連などは技術情報が古かったりするので、全ての情報を鵜呑みにしないように注意が必要だと思います。
面接対策
ちょうど同時期に会社の昇級試験があって、その練習で面接対策をやってたので利用させてもらいました。今後何をやっていきたいのかとか、どのように会社に貢献するのかとか、そのまま行政の仕事に当てはめて考えれば良さそう。
あとは受験する自治体が力を入れている取り組みとか、抱えている問題とかを調べて自分なりの意見を考えておくこと。
面接用の参考書は「現職採点官が教える! 合格面接術」という書籍を購入しました。
内容は面接に対しての心構え的なことが網羅してあり、自分の考えていることとのズレがないかの確認に使用しました。
適性検査対策
適正試験対策は問題集は必要ないかとも思いましたが、何もやらないのは不安だったので、「最新最強のSPIクリア問題集」というSPIの問題集を購入しました。ネット情報だと適正試験対策はやらなくて良いという意見が多数でしたが、一応問題集を購入。
クレペリン検査とか、CABとか。
途中から時間の無駄かなと思い始めて最後までやらなかったけど、この判断が後々後悔することに・・・
なんと、この本に載っていたCAB試験の問題が、久留米市の採用試験で大量に出題されてしまいました。(泣)
ほとんど全ての適正試験問題が載っているので、全部やるのは結構時間がかかりますが、一通りやっておけばよかったと後悔しております。
試験結果
福岡県
試験名:民間企業等職務経験者(行政)結果:一次選考不合格
受験した試験内容
一次選考
・一般教養(初級レベル)
・論文(シティセールスについてだったと思う)
受験者数:888人
一次合格者:24人
最終合格者:8人
【感想など】
福岡県の受験者は割りと年配の方が多かった気がします。
でも一次合格者24人て、ペーパーテストだけでそこまで落としますか。
一般教養の成績が良くないと論文は読まれなかったみたいなので、正答率が9割くらいないと厳しいのかな。
福岡市
試験名:社会人経験者採用(行政)結果:二次選考不合格
受験した試験内容
応募時
・論文(職務経歴をどのように市政に活かすか)
一次選考
・一般教養(初級レベル)
・論文(こちらもシティセールスについて)
・個別面談(面接官3名)
二次選考
・適性検査(クレペリン検査)
・個別面談(面接官4名)
受験者数:660人
一次合格者:20人
最終合格者:7人
【感想など】
福岡市の試験ではビギナーズラックか相性が良かったのか、二次面接まで残る事が出来ました。この結果は大きな自信になったけど、不合格は不合格。
面接の質問内容は、クレーマー対応をどうするかとか、サボる職員の教育とか、自分に反発する人間への対応とか、ネガティブな課題に対する質問が多かった。
反省点としては、クレペリン検査は事前に何回か練習しておいた方が、初見よりは有利だと思います。
しかしあと一歩のところで落とされるとかなり凹みます。
久留米市
試験名:民間等経験枠(一般事務)結果:一次選考不合格
受験した試験内容
一次選考
・一般教養(初級レベル)
・事務適正試験(SPI・CAB試験)
・論文(2問出題。文化・芸術の街としてのアピールとかなんとか…)
受験者数:186人
一次合格者:8人
最終合格者:3人
【感想など】
こちらも一次選考で大量に足切り。
一番の後悔は問題集を買ったのにやらなかったCAB試験の問題が大量に出題されたこと。
しっかり対策しておけばよかったです。
つらい(x_x;)。
まとめ
今回はグループディスカッションを受ける機会がありませんでした。最近はどこの自治体でも二次試験にGDを入れているみたいなので、次回はGD対策も必要かなと思っています。
あとはひたすら問題集を解いて、一次選考の合格率を上げること。
一次を合格しなければ顔も見てもらえないですから。
公務員試験について思うことですが、せっかく社会人経験者を採用するのだから、人格とかコミュニケーション力を重視したら良いのに、ペーパー試験の結果だけで9割以上を落とすってのが理解できないです。
面接に手間と時間がかかるのはわかりますが、「お勉強」が出来る人が欲しいなら新卒で良いじゃんと思ってしまいます。
しかし独学でも合格のチャンスは十分にあると感じました。
問題集の購入には結構お金がかかりますが、出費は先行投資と考えましょう。
きっと全然勉強せずに受験してる人とか、情報収集のために受験してる業者みたいなのもいるでしょうし、実際の競争率は公開されている数値よりもっと低いと思います。
倍率だけ見て受験をあきらめている人はもったいないので、とりあえず受験してみたら良いと思います。
以上
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